NTT労働組合中国総支部様のフォーラムにお招きいただき
テーブルマナーの講習を行いました。
今回はフランス料理。
皆さん初めてテーブルマナーを学ばれるとのことでしたが、
積極的な方ばかりで、
・ガルニチュール(付け合わせ)のいただき方は?
・フォークを右手に持ち替えてもいいの?
・使い終わったスープのスプーンはどこに置くの?
・パンのいただき方は?
・グラスの持ち方は?などなど沢山の質問をいただきました。
テーブルマナーで大切な事は、
「その場に会した人全員が、心地よい空間で料理を美味しくいただくこと」です。
堅苦しい作法にとらわれて食事の味がわからなかった。なんてことは本末転倒なのです。おもてなしの心や気配りがテーブルマナーとして表現されるのです。
そして、形式張ったルールではなく、TPOによって、また参加者の顔ぶれによってかたちを変え、変化するもの。臨機応変、柔軟な姿勢が大切です。
皆さんは、ヴィクトリア女王のフィンガーボールのお話をご存知でしょうか。
ある晩餐会で、招かれていたある国の貴族がフィンガーボールの使い方を知らず、誤って中の水を飲んでしまったそうです。
その時にヴィクトリア女王は、来客に恥をかかせないために、それが指を洗う物であることを知りながらも、フィンガーボールの中の水を飲んだそうです。
もちろんそれは、とんでもないマナー違反だったでしょう。しかし、女王の行動によって、王子はもちろん、その場の雰囲気も和み、皆が気持ちよい食事をすることができた。というお話です。
マナーはルールではありません。
形式ばかり重んじるものでもありません。
相手のことを「思いやる心」なのです。
一般社団法人 マナー教育クリエーション協会