社員の「話してみたい」から始まる組織づくり~部署を越えた対話の力~

株式会社シナジークリエイツの野村明未です。

先日、継続してサポートさせていただいている企業様で、社長と女性社員7名によるランチミーティングを実施しました。

きっかけは、新入社員の何気ない一言でした。
「ほかの部署の方とも話してみたい」

同じ会社で働いていても、部署が違えば、意外とゆっくり話す機会は少ないものです。

毎日顔を合わせていても、挨拶や業務上のやり取りだけ。
名前や顔は知っていても、どんな仕事をしているのか、どんなことを考えているのかまでは、なかなか知る機会がありません。

その言葉を聞いたとき、「これは部署を越えたつながりをつくる良い機会になるかもしれない」と感じ、

社員の「小さな声」に、組織づくりのヒントがある

人財育成や組織育成というと、研修や人事制度、新しい仕組みづくりなどを思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それらも大切です。
しかし、組織をより良くするヒントは、社員の日常の何気ない言葉の中に隠れていることがあります。

「もっと話してみたい」
「こうだったらいいな」
「実は、こんなことに困っている」

こうした声は、そのままでは単なる一言で終わってしまうかもしれません。
大切なのは、その声を拾い、必要に応じて経営者につなぎ、具体的な行動へと変えていくこと。

そして今回、提案を受けてすぐに行動に移された社長の姿勢も、とても印象的でした。

部署が違うだけで、意外とお互いを知らない

社長にランチミーティングをご提案しました。
すると社長は、すぐに実施を決めてくださいました。

当日は、社長、女性社員7名、そして私もファシリテーターとして参加しました。

まずは職場を離れ、落ち着いた空間で美味しい食事を囲みながらゆっくり会食。
その後は、仕事のことも含め、普段なかなか話す機会のないメンバー同士でさまざまな話をしました。
同じ会社にいても、部署が違えば見えている景色は違います。

どんな仕事をしているのか。
どんなことを大切にしているのか。
どんな人柄なのか。

少しゆっくり話してみるだけで、
「そうだったんですね」
「そんなことをされているんですね」
と、初めて知ることがあります。
こうした小さな相互理解が、部署を越えたコミュニケーションや連携の土台になっていきます。

社長と社員の距離にも変化が

今回もう一つ印象的だったのが、社長と社員の皆さんとの関係です。
職場では、どうしても「社長」と「社員」という立場が先に立ちます。
しかし、いつもとは違う場所で同じテーブルを囲み、ゆっくり話してみることで、普段の仕事の中では見えにくい考え方や人柄に触れることができます。

ランチミーティングの後には、社員の皆さんから社長に対するポジティブな声も聞かれました。
特別な制度を導入したわけではありません。

社員の「話してみたい」という声があり、それを社長が受け止め、実際に対話できる場が生まれた。
その一連のプロセスそのものが、社長と社員、そして社員同士の距離を近づけるきっかけになったのではないかと感じています。

組織づくりは、大きなことから始めなくてもいい

組織を変えようとすると、つい新しい制度や大きな取り組みを考えがちです。
けれど、必ずしも最初から大きなことをする必要はありません。

社員の声を聞く。
普段話さない人同士が話せる機会をつくる。
部署や役職を越えて、お互いを知る。
そうした一つひとつの積み重ねも、組織づくりです。

大切なのは「ランチ会をすること」そのものではなく、その会社に今どんな対話が必要なのかを考え、場をつくること。
ランチミーティングかもしれません。
1on1かもしれません。
部署を越えたミーティングかもしれません。

会社によって必要な形は違います。

人と人がつながることで、組織の力になる

株式会社シナジークリエイツでは、研修だけでなく、経営者・管理職・社員へのヒアリング、対話の場づくり、ファシリテーションなど、それぞれの企業の状況に合わせた人財・組織育成をサポートしています。

一人ひとりの声を拾い、人と人をつなぎ、それぞれの力を掛け合わせていく。

今回のランチミーティングは、新入社員の
「ほかの部署の方とも話してみたい」
という一言から始まりました。

小さな一言でも、誰かが拾い、誰かにつなぎ、行動に変われば、組織をより良くする一歩になります。
そんな「人と人とのつながり」を大切にしながら、これからも企業の人財・組織育成に伴走していきたいと思います。

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